全国の水産・海洋系の高校生が対象の「産業教育意見・体験発表会全国大会」で、青森県立八戸水産高校（福嶋信校長）海洋生産科３年の室谷愛姫さんが最優秀賞に輝いた。同校初の快挙となる全国優勝という結果に室谷さんは驚きを隠せない様子で、「今後の目標は船の操縦士になることです」と夢を語った。

　同大会は例年、主催校に出場者が集まり壇上で発表するが、今回は新型コロナウイルスの影響を考慮し、ＤＶＤ収録による映像審査で行われた。各地区予選の最優秀賞発表者の７人が参加。室谷さんは東北代表として出場した。

　室谷さんは今年１～３月に行われた、７０日間の航海実習での経験をテーマに発表。つらい当直や投縄作業を通じて仲間と家族の大切さに気付いた経験を語った上で、船乗りになる夢をかなえる決意表明した。

　指導した木村文昭教諭は「室谷さんは非常に素直な子。真剣に実習に取り組んで、それを正直に語っただけだと思う」と日頃の頑張りをたたえた。

　室谷さんの映像は、２４日に大分県で開催される全国産業教育フェア大分大会「さんフェア大分２０２０」で、教育科「水産」の代表として発表される。