Free移動販売で買い物支援 六ケ所村商工会 10月開始

六ケ所村商工会が導入を進める移動販売車両「オジロ号」のイメージ図
六ケ所村商工会が導入を進める移動販売車両「オジロ号」のイメージ図

買い物弱者の解消を目指し、六ケ所村商工会(種市治雄会長)は10月から、村内で移動販売車両を活用した買い物サービス支援事業に乗り出す。自宅まで持ち帰りが難しいコメなどの大きな商品は宅配便で届けるサービスも実施する。同商工会は「二つの事業を用いて、買い物に困っている方の支援につなげたい」と期待を込める。 
 同村は村外の大型店や郊外型店舗の影響で、2010年度は110軒だった小売店が、20年度は99軒に減少。村北部の泊など比較的大きい集落を除けば、小売店がゼロの集落も珍しくない。
 南北に広く、点在する集落間も離れている上、高齢化の進行で車を運転できる人がいない世帯も増えており、住民からは「買い物が不便になった」などの声が上がっていた。同商工会は本年度、村の補助金などを活用して買い物弱者の支援に取り組むことになった。
 移動販売は、基本的に村内の商業者から仕入れた食品や日用品などを専用車両に積み込み、村内の5~6地区を巡回して販売する予定。祝日を除く平日に稼働し、利用者の注文にも応じる。業務は村内の業者に委託する。車両は村のキャラクターをデザインした「オジロ号」に決まったが、納入される12月までは代替車両を運行する。
 コメやおむつなど、重かったりかさばったりする商品は、希望すればヤマト運輸で宅配。移動販売時のほか、商工会内にも専門の事務員を置いて注文を受け付ける。1回の利用料は500円だが、当面は無料で運用する方針だ。
 商工会の戸田幸光事務局長は「大手の移動スーパーと違って、商業と言うよりも福祉の面を意識したサービスになっている。多くの人に利用してほしい」と話している。
六ケ所村商工会が導入を進める移動販売車両「オジロ号」のイメージ図

 
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