Free連合岩手で1億円使途不明 会計担当者死亡で発覚
連合岩手は16日、2011年度以降の会計決算で、総額約1億円の使途不明金があったと発表した。会計を担当していた40代女性職員が、今月上旬に死亡したのがきっかけで発覚した。外部の専門家による検証委員会を同日付で設置し、事実関係の調査を進める。
連合岩手によると、使途不明金は現時点で一般会計が約8500万円、特別会計が1500万円。会費や仮払金、基金の一部で通帳内の出入金の動きに不明朗な点が確認された。
今月上旬に20年度決算の内部会計監査を実施する予定だったが、直前に職員が死亡。事務局が関係書類を精査した結果、11年度から決算額と通帳残高に差異が生じていることが判明した。職員は30年近く勤務し、通帳管理なども1人で担当していたという。
同日、県庁内で会見した鈴木圭会長代行は「管理が行き届かず申し訳ない」と陳謝。検証委の調査に全面的に協力し、全容解明に努める考えを示した。
連合岩手は32の産業別労働組合が加盟し、会員数は約4万8千人。