Free新たな観光資源の魅力実感 島守中生、自作いかだで川下り
八戸市立島守中(熊谷誠二校長)の3年生が6日、学校近くを流れる新井田川で、自作のいかだを使った川下りに挑戦した。生徒たちは普段見られない水面からの景色を楽しみながら、島守の新たな観光資源の魅力を実感した。
同校は2018年度から毎年、生徒自身が農作業や畑の管理、収穫物の販売を行う授業を実施している。
3年生12人で販売収益の使い道を話し合った結果、新井田川での川下りを観光の目玉にする可能性を探ろうと決定。収益金で材料を購入し、県立種差少年自然の家でいかだ作りを学んで完成させた。
好天に恵まれた同日、生徒たちは2班に分かれていかだに乗り込み、さおさばきに苦労しながらも、上流から学校前までの約700メートルをそれぞれ下った。
橋の上からはビデオカメラで撮影を行い成果を収録。保護者や地元住民はいかだの運搬に協力して生徒たちの夢を後押しした。
3年の大道琉香さんは、「泳げないけど、今まで知らなかった新井田川の姿を見られて楽しかった。もっと多くの人に体験してほしい」と大満足の様子。
熊谷校長は「まずは無事に終わって良かった」と安堵(あんど)しつつ「今後の展開は住民との連携に掛かっている。生徒たちが卒業後も地元に残り、自ら提案した夢の実現を目指してくれれば」と期待を寄せた。