Free高速夜行バス「MEX」抗菌コーティング/岩手県北自動車南部支社
新型コロナウイルスの感染予防対策の一環として、岩手県北自動車南部支社は、八戸市など青森県内と首都圏を結ぶ高速夜行バス「MEX」の車内全体に、抗ウイルス・抗菌のコーティングを施している。19日から全7台を順次、施工しており、21日までに全ての作業を完了させる予定。乗客の不安を払拭(ふっしょく)し、利用促進につなげたい考えだ。
コーティング材は、ニチリンケミカル(大阪市)が開発、製造する「空気触媒セルフィール」を使用。同社によると、セルフィールは空気中の酸素と水に反応して有害物質を分解。抗ウイルスや抗菌などの効能があり、新型コロナ対策にも効果が期待されるという。
JR西日本などの公共交通機関をはじめ、ホテル、学校、医療機関などで採用されている。南部支社によると、東北地方のバス会社では初の導入となった。
南部支社の八戸営業所では20日、業者がバス2台のコーティング作業を実施。座席や仕切りカーテン、通路など車内全体に液体状のセルフィールを噴霧した。
八戸発着、青森発着、三沢発着(現在運休中)があるMEXは、7月の全体の利用実績が前年同月の3割ほどにとどまり、お盆期間中の利用も伸び悩んだ。
南部支社の高橋学支社長は「これまでもさまざまな感染防止対策を講じてきたが、さらにコーティング施工を加え、お客さまに安心して利用してもらえる環境を整えたい」と話した。