Free青森空港敷地内の県猟友会控室で散弾銃暴発、けが人なし/バードストライク対策で使用
青森県は25日、青森空港敷地内にある県猟友会の控室で、24日午前に散弾銃が暴発する事故があったと発表した。散弾が詰まった実包1発が発射され、壁を貫通して隣接する車庫に置かれていた消防車両の左側面を破損。けが人はなかった。青森署が任意で原因を調べている。
県港湾空港課と同空港管理事務所によると、暴発事故は24日午前9時15分ごろに発生。同会東青支部の担当者が同8時半ごろから滑走路周辺で、航空機に鳥が衝突する「バードストライク」対策のため、2人1組で作業をしていた。
この担当者は1発目を発射した後、装填(そうてん)した2発目を取り出すのを忘れ、控室にある保管庫に散弾銃を収納しようとした際、誤って引き金に触れて暴発したという。
控室は旅客ターミナルビルから西に約200メートルの場所にある平屋の建物。貫通した壁はモルタル製で厚さは約4センチ。当時、車庫内には消防隊員1人がいたが離れた場所におり、けがはなかった。破損した県所有の消防車両に問題はなく、25日は通常の運用を行った。
同支部は2006年度から毎年5~10月、同事務所から委託を受け有害鳥獣の駆除業務を実施。実包は発射する直前に込め、持ち運びや保管の際は取り出すように指導していたという。