新型コロナウイルスの感染拡大で、今年の青森ねぶた祭が中止となったことを受け、参加団体「囃子方（はやしかた）　青森ねぶた凱立（がいりゅう）会」（大角地直樹会長）は、メンバーが自宅で演奏したねぶた囃子（ばやし）をスマートフォンで撮影し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開した。大角地会長は「来年の開催に向けて機運を盛り上げるきっかけにしたい」とし、地元や全国のねぶたファンを元気付けている。
　動画は２本。１本目は、「テレワークでねぶた囃子をやってみた！」と題し、３０～４０代のメンバー９人が、自宅で撮影した各パートの演奏を組み合わせて、本番さながらの迫力ある動画に仕上げた。
　２本目は、囃子のリズムに合わせてメンバーが手洗いする動画を発表。新型ウイルスの感染防止につなげたい考えだ。
　今後は、昨年のねぶた祭の映像に合わせた演奏や、休校中の子ども向けに練習の参考となる動画を投稿し、内容を充実させる。
　青森県内では伝統的な祭りや各種イベントの中止や規模縮小が相次いでいる。大角地会長は「他の参加団体とも連携できると思う。同様の取り組みが県内に広がってほしい」と期待を込めた。