Free「11ぴきのねこ」石像勢ぞろい/三戸町新たに2体設置
三戸町は、地元出身の漫画家・故馬場のぼるさんの絵本「11ぴきのねこ」に登場するキャラクターの石像2体を町中心街に設置した。同作品を生かしたまちづくりの一環として2013年度から設置を進め、今回で11匹が勢ぞろいした。町は当初、石像巡りやバスツアーなどを通じて誘客を図る考えだったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、関連イベントが軒並み延期または中止に。ただ、同作品を生かしたまちづくりは続ける方針で、新型コロナの一刻も早い終息を願いながら観光客を受け入れる準備を進めている。
町はこれまで、石像など馬場さんゆかりの場所を巡るバスツアーを展開してきたが、新型コロナの影響で中止に。ラッピングバスで石像を巡る特別運行なども延期となった。11月には東京都内でファンミーティングを行う計画もあるが、現時点で先は見通せない。
3月31日に三戸郵便局前と町総合福祉センター「ふくじゅそう」で開かれた2体の石像の除幕式も規模を縮小し、松尾和彦町長や町議、町職員で行った。
一方、イベントがなくなっても全国のファンや町民の期待に応えたい―と、スタンプラリーができるパンフレットの作製などは継続。新型コロナが終息し、各地から観光客が訪れた際にすぐに対応できるよう準備を進めている。
町まちづくり推進課の沼澤修二課長は「ファンが集える状況になった時、改めて完成セレモニーを開きたい。新年度事業も状況に応じて展開し、町民やファンの応援に応えられたら」と力を込める。