Free“アートの街”に新たな魅力 十和田市が市街地循環バスのデザイン公表
十和田市は、4月1日から本格運行する市街地循環バスと西地区シャトルバスのデザインを公表した。市現代美術館を中心としたまちづくりプロジェクト「アーツ・トワダ」が、2020年度にグランドオープンから10周年を迎えるのに合わせ、写真家で映画監督の蜷川実花さんら作家3人の作品を採用。斬新なデザインに仕上がり、“アートの街”に新たな魅力が加わりそうだ。
市街地循環バスの車両2台には、蜷川さんと兵庫県を拠点に活動する美術家の飯川雄大(いいかわたけひろ)さんの作品をそれぞれ使用する。
蜷川さんはそれぞれ違った色を放つ四季折々の花を、月日や季節を紡ぐように描いた。「一度見たら忘れられない圧倒的なインパクトと美しさ、そして乗ってみたいと思ってもらえるようなビジュアルを目指した」とメッセージを寄せた。
飯川さんは大きなピンクの猫に加え、作品のコンセプトなどを英語で記した。「バスを見て会話が始まるようなものになってほしい」との願いを込めた。
市中心街と旧十和田湖町を結ぶ西地区シャトルバスは、美術家の曽谷朝絵さんが色と音の共感覚の光景を視覚化した「鳴る色」をイメージした。「鳴る色の波紋がバスに乗って外に飛び出し、その飛躍が十和田市の風景や人の心の中に広がっていくことを夢見ています」とコメントした。
市政策財政課の漆舘典子課長は「他にはないインパクトのあるデザインのバス。乗ってみたい、見てみたいという人に市内外から来てもらいたい」とアピールしている。
(バスはイメージ図)
飯川雄大さんによる市街地循環バスのデザイン(中)、
曽谷朝絵さんによる西地区シャトルバスのデザイン(下)>