Free中野小(洋野)最優秀賞に輝く/全国海洋教育サミット・ポスターセッション
「第7回全国海洋教育サミット」(主催・東京大大学院教育学研究科付属海洋教育センター、日本財団)で行われた海洋教育学習の成果を発表するポスター・セッションで、洋野町立中野小(小川祐史校長)が最優秀賞に輝いた。地元のサケが直面する課題に対し「海の牧場」で稚魚の成長を促すなど、新鮮なアイデアで解決策を提案した点が評価された。
サミットは15日に東京大で開かれ、ポスター・セッションでは全国の小中高生が63点を発表した。
中野小の6年生は、サケの稚魚放流体験などを通じたこれまでの海洋学習の集大成として、「洋野町 ちょこっと未来」と題し、海洋生物を取り巻く課題や解決策をまとめた。
温暖化に対しては、▽レジ袋を値上げする▽自然に優しいエネルギーを増やす―と提案。サケの不漁や小型化に対しては、餌のプランクトンを与えたり、稚魚が長い距離を泳いで強くなったりする「海の牧場」を、町内の沿岸や内陸部に造ることを掲げた。
21日は、6年生16人が町役場種市庁舎を訪れ、水上信宏町長らに受賞を報告。16人のうち、サミットで発表した代表児童5人が発表内容を披露した。
参加した粒來佳夏(かな)さん(12)は「サケのための牧場が実現してほしいという気持ちを伝えることができた」、橋場香久良(かぐら)さん(12)は「資料や地図、道具を使い、より注目してもらえるよう工夫した」とそれぞれ振り返った。