Free奨学金、「貸与」から「給付」へ 三戸高後援会、進学支援を強化

青森県立三戸高から大学・専門学校へ進学する生徒向けに奨学金制度を運用している同校後援会内の白陵会(西村幸吉会長)はこれまで貸与型だった奨学金を給付型に改定し、来年3月に卒業する生徒から適用する。同校は「進学を目指す生徒を応援する姿勢を示したい」としている。

 同校によると、従来の制度は(1)私立4年制大学か国公立短大への進学者に最大50万円の無利子貸付(2)国公立4年制大学への進学者に最大100万円の無利子貸付―の内容で、それぞれ5人程度が対象だった。

 この内容を(1)4年制大学進学者に30万円の給付(2)短大・医療計専門学校進学者に15万円の給付―に改めて、それぞれ10人程度に拡大する。24日に同校で開いた総会で決定した。

 背景には他団体で無利子の奨学金貸付制度が拡大する一方、給付型はハードルが高めに設定されている現状がある。また、経済的な事情で返済が難しいことから制度の利用が伸びていなかった。

 改定を提案した同校の直町年行校長は「学校としても進学を目指す生徒を応援して保護者の負担を軽減したい」と語った。

 
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