Free一戸町職員横領で町長が陳謝 再発防止向け要領規定へ

一戸町職員の横領を受け、会見で陳謝する小野寺美登町長(右)=22日、町役場
一戸町職員による公金横領を受け、小野寺美登町長が22日、町役場で会見し「町民や関係者の皆さまに多大なるご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません」と陳謝した。再発防止に向け、町は管理や払い出しへの手順、監査機能強化などを規定した「準公金取扱要領(仮称)」の制定を進める。
町によると、職員は農林課係長級の40代男性。2020年10月~今年2月、岩手県緑化推進委員会一戸支部の口座から19回にわたり計143万円を横領し、懲戒免職処分となった。全額を返済しており、刑事告訴はしない方針。
男性が口座の通帳を保管し、印鑑は課長席の引き出しにあった。課長らが不在の時を見計らって印鑑を持ち出し、払戻請求書に押印して横領を繰り返した。
町は男性を信頼し、業務の担当を1人に任せていたことや、チェック体制の機能不全を原因に挙げた。男性は聴き取りに「町への信頼を大きく裏切ってしまい、深く反省している」と述べたという。