Free美とホラーの世界を堪能 漫画家伊藤潤二さんの展覧会 青森県美

美しさと恐怖が入り交じる作品を楽しむ来場者=19日、青森市
ホラー漫画家の伊藤潤二さんの展覧会「伊藤潤二展 誘惑」が19日、青森県立美術館で始まった。会場には600点以上の原画や書き下ろしのイラストが並び、美しさと恐怖が入り交じった独特の世界観を堪能できる。5月25日まで。
伊藤さんは1986年のデビュー以来、「富江」や「うずまき」、「妖怪教室」などの数々の作品を発表。おぞましくグロテスクな異形を描く一方、繊細なタッチでミステリアスな女性の魅力も描き、多くの読者を引きつけてきた。
同展は東京、兵庫に続き3カ所目。初日は本人も会場に駆け付け、サインに応じるなど多くの来場者でにぎわった。青森市の高校生宮本一葉(このは)さん(16)は東京の個展に足を運ぶほどの大ファン。「まさか青森でやってくれるとは思わなかった。ミステリアスな作品が大好き」と感激していた。
時間は午前9時半から午後5時。観覧料は一般・大学生1700円、小中学生・高校生1200円、未就学児は無料。第2、第4月曜日は休館日。