十和田市春まつりが１９日、青森県内有数の桜の名所として知られる同市の官庁街通り周辺で始まった。人気イベントの「桜流鏑馬（やぶさめ）」も開幕。疾走する馬の上から女性騎手が的を狙って矢を射る姿に、多くの観客が拍手と歓声を上げた。

　春まつりは５月５日まで。期間中は、ステージイベントなどが行われる「とわだ自慢市」やお茶会、フリーマーケットなどの催しがある。１７日に開花した桜も見頃とあって、露店も並ぶ周辺は、多くの市民や観光客らでにぎわっている。

　桜流鏑馬は今年で２２回目の開催。初級、中級、上級、プロ級の各部門と団体戦に３５人・３団体がエントリーした。華麗な衣装を身にまとった選手は、スピードに乗った馬の上から的を射抜き、詰めかけた観客を魅了した。２０日まで行う。

　市内から家族で訪れた福島祥子さんは「桜流鏑馬は初めて見たが、とても華やか。まつりもたくさん楽しみたい」と話していた。