Freeにぎわう「市民の台所」をPR ポスター5種類が完成 八戸・陸奥湊地区

陸奥湊地区のポスターをPRする関係者=16日、八戸市
「市民の台所」である八戸市陸奥湊地区をPRするポスターが完成した。旅行客の滞在時間の拡大や、早朝からにぎわうJR陸奥湊駅周辺の周遊につなげるのが狙いで、「イサバのかっちゃ」や海鮮グルメ、土産品の紹介などをテーマに計5種類制作。16日、市魚菜小売市場で披露され、地元関係者が活性化に向け決意を新たにした。
同地区でまちづくり企画を担う「SAKAFUJI」(同市)が数年前から計画し、3月末に完成。八戸線の交流人口拡大事業費助成金を活用した。「平目漬(づけ)丼」が注目を集める「みなと食堂」が協賛した。
企画名は「陸奥湊の贈りもの」。ポスターはB2サイズで250枚ほど制作した。駅周辺の店舗や公共施設に掲示するほか、今後は市内外や県外にも広げたい考えだ。記載したQRコードのインスタグラムでは陸奥湊の日常を発信する。
イサバのかっちゃのモデルになったのは、同市場にある古川商店店主の古川弘子さん(83)。50年以上営業を続けており「自分のことを褒めるわけではないが、きれいにできている」と照れつつも出来に満足げ。
みなと食堂店主の守正三さん(65)は「陸奥湊は朝に長く滞在できて、食べたりのんびりしたり過ごせる。うちに来るお客さんには館鼻公園や種差海岸なども紹介したい」とアピールする。
SAKAFUJIの藤田明彦代表は「陸奥湊に人が集まり、栄えてほしい。若い人にも来てもらいたい」と意気込んだ。