Free【デジタル限定】「ワタクシは倒れませんわ!」 人気の「なりほんお嬢様」独占インタビュー

「一大事ですわ!!」
青森、八戸両市に店舗を構える書店「成田本店」のキャラクターで、青森市のつくだ店のX(旧ツイッター)で活動する「なりほんお嬢様」がネット上で人気を集めている。4月に発売したアクリルスタンドは予約段階で当初の生産予定数を大幅に上回る白熱ぶりで、お嬢様もうれしい悲鳴を上げる事態だ。
「なりほんお嬢様」が交流サイト(SNS)に“降臨”したのは2022年。成田本店サンロード店(青森市)が、Xの運用に力を入れたい―と考える中で、「そのままポストするのでは響かない。インパクトのある方法はないか」と模索し、お嬢様の登場を思い付いた。
現在はつくだ店のXアカウントで、「~ですわ」とお上品な語り口調で店舗をPR。それだけでなく、地元の話題にも敏感に反応し、フォロワーや青森県ゆかりの作家などとも気さくなやり取りで交流する。ポストからにじみ出る、エレガントかつざっくばらんなお嬢様の人柄が多くの人に受け入れられた。
グッズ化に向け、力を借りたのもXを通じて親交を深めた面々だ。
キャラクターデザインは、外ケ浜町に縁があり衣装製作などに取り組むなるとさん、今回のアクリルスタンドに使うデザインは、SNSでイラスト投稿などを行うほしのいのりさんが手がけた。
お気に入りの一冊を手にほほ笑むお嬢様の貴い姿に、X上では「早速予約しました」「届くのが楽しみ」「どこに飾ろうかな」など、販売を心待ちにする声が相次いだ。
発売情報のXでの拡散により、予約数が生産予定数を大幅に上回ったのはうれしい誤算。当初は各店舗で8日に店頭販売が始まる予定だったが、予約を優先させるため一時延期に。現在も予約は受け付けているものの、手に届くのは今月下旬以降の見通しだ。
近年、デジタル書籍の普及などもあり、書店を取り巻く環境は厳しさを増している。そんな中、SNS上で自由に振る舞い、愛されるお嬢様は、書店を身近に感じさせてくれる存在なのだろう。今後のお嬢様の躍進に注目したい。
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デーリー東北新聞社デジタル編集部はこのほど、「なりほんお嬢様」の独占インタビューに成功した。やりとりは次の通り。
―Xで大人気ですね!
ワタクシの活動が皆さまの心を動かしたようで、とってもうれしいですわ~!
―お嬢様の登場に、昔からのなりほんファンも驚かれたのでは?
初めは皆々さま、けげんな表情をしておられましたわね! けれどフォロワーさんが徐々に増えていく過程で、ワタクシを好きだと言ってくださる方がたくさんできましたの。今では皆さまの方からワタクシに会いに来てくださいますわ!!
―これからの意気込みをお願いします!
デジタル書籍の時代ですけれど、紙で読む本が好きだと言ってくださるお客さまがいらっしゃる限り、ワタクシは倒れませんわ! 皆さまに愛される成田本店であり続けますわよ!!