Free雪景のパノラマ 八甲田で春スキー本番

北八甲田のパノラマを背に猿倉岳を登るスキーヤー=10日午前10時ごろ
八甲田山系の春スキーが本番を迎えている。10日朝、谷地―酸ケ湯間の夜間通行止めのゲートが開くと待ちかねた登山客やスキーヤーが睡蓮沼を目指した。
回廊の雪の壁は約7メートルで、笠松峠寄りの壁の切れ目から雪原に出る。八戸山水会の阿保彰司さん(74)の一行は、山スキーに滑り止めのシールを張り付け、睡蓮沼から猿倉岳を越えて乗鞍岳に向かった。
薄曇りながら背後には北八甲田の大岳、小岳、高田大岳のパノラマが白く広がる。阿保さんは「今年は雪が多く、4月になっても新雪が降って、思わぬところで吹きだまっていたりと例年とは雪が違う。この雪はスキーの操作も難しい、気を付けてゆっくり行く」とベテランも慎重だった。
八甲田はこれから連休にかけてバックカントリースキーの本場として全国からファンが訪れる。