Free「父が元市助役」「実家に八幡馬」 シソンヌじろうさん、八戸との意外な縁紹介

芸人の友人らにリンゴを届け、「東京にいるのに青森のおじさんみたいな生活をしている」と笑わせるじろうさん(左)
人気お笑いコンビ「シソンヌ」のじろうさん(弘前市出身)が23日、八戸市三日町の古書店「ジェロニモ」で開かれたトークイベントに出演し、自身の原点やコントで演じるキャラクターの誕生秘話などについて語った。八戸については「(子どもの頃)自然教室で種差海岸を訪れ、八幡馬も自分で作った物が今も実家にある」と思い出を振り返り、青森県職員だった父が八戸市の助役を務めていたという知る人ぞ知る縁も明かした。
同店が、著名人を招いて開催するイベント「ジェロニモライブ」の初回で、インスタグラムでのみで告知したが3日で120人弱の応募があり、抽選で当たった43人が参加。「じろうさんに訊(き)く、半径1メートル以内のお笑い」と題し、八戸市出身で五所川原市在住のライター苫米地結子さんが聞き手を務めた。
チャーミングなおばさんや津軽弁のおじさんなど身近にいた人をデフォルメしたキャラクターのコントで人気のじろうさん。俳優や脚本、エッセーなどの執筆でも活躍するが、本業について「人を笑わせるのは最高に気持ちいい。これ以上の喜びはない。楽しくて辞めようと思ったことはない」と胸を張った。
今年2月、弘前でクレープ店「クルックー」を開店。昨年閉店したイトーヨーカドー弘前店にあったファストフード店「ポッポ」の人気クレープを継承した。「(地元を)何とかしたいという思いはある。最後はこっちで死にたいが、ありがたいことに東京で仕事がある。感覚としては、東京に出稼ぎに行っているという気持ちでいたい」と故郷への思いを語った。
ジェロニモライブでは4月26日にシンガー・ソングライター椎名純平さん、同27日に落語家笑福亭羽光さんを招く。