Free「イワシパイ」で上位入賞目指す 八戸東高、全国サミット代表に

小松國男さん(後列左)と共に全国サミット出場を喜ぶ八戸東高の生徒たち
28~30日に東京大で開かれる、高校生が課題探求を発表するイベント「マイプロジェクト全国サミット2024」に、青森県立八戸東高のチームが県代表として出場する。菓子店と共同開発した「しおかぜイワシパイ」製作の取り組みをプレゼンする予定で、生徒たちは「上位入賞できるようPRしたい」と意気込んでいる。
マイプロジェクトはNPO法人カタリバが企画し、主体性のある高校生の取り組みを紹介・支援している事業。本年度は全国から3千件超の応募があり、都道府県単位のサミットを経て同校など上位48チームが全国サミットに進出した。
同校では2年赤石蓮哉さん、川口なな美さん、堺瑠南さん、宮崎颯来さんのチームが、八戸港の主要魚種ながら知名度の低いイワシに着目。イワシを使った食品を開発することで漁業者や飲食店の収入増につながるのでは―と計画した。
4人は創作菓子で定評のある階上町の「ラ・ドゥルセリア美松」(小松國男代表)に協力を依頼。昨年10月にはイワシパイを完成させ、同店でも販売を開始。その後も教職員や市職員らに試食アンケートを行い、新作のカレー味を考案するなど今も工夫を重ねている。
宮崎さんは「気になることがあったら、すぐにバスでお店を訪ねるなど臨機応変に行動できたのが良かったのかな」と回顧。堺さんは「アイデアが実現したら終わるのではなく、イワシパイを八戸ならではの商品、お土産にしたい。来年度は新2年生に活動を引き継いでもらえたら」と期待する。
小松さんは「全国的に評価される取り組みに協力できたのは何よりの誇り。ぜひ東京で商品を大々的にPRして」とエールを送った。