Free雪の回廊、春告げる 八甲田・十和田ゴールドライン

除雪を終えて貫通した八甲田・十和田ゴールドライン=27日、十和田市
雪のため昨年11月から閉鎖していた青森、十和田両市を結ぶ「八甲田・十和田ゴールドライン」(国道103号)が27日、除雪を終えて貫通した。酸ケ湯から谷地までの約8キロにわたり、道路の両脇に高さ約6・5メートルの真っ白な雪の壁がそびえ立つ。今季の豪雪により高さが約8メートルに達する所も。例年以上に壮大な「雪の回廊」がお目見えし、八甲田に春の訪れを告げた。
ゴールドラインは昨年11月25日に閉鎖。民間業者20人で組織する「八甲田除雪隊」が今年2月20日から、ブルドーザーなど計10台の重機を使って作業を進めてきた。
今季は除雪の際、3D地図を応用したシステムを初導入。これまでは立木に目印を付けていたが、吹雪や積雪で見えないことがあり、その際はベテランの経験が頼みだった。新システムでは、雪に埋まる前の道路情報を表示した地図を使うことで安全に作業することができ、隊員の負担軽減や効率化にもつながったという。
この日は両市の境となる傘松峠で貫通式が行われ、青森側の除雪隊長の作見晃一さん(52)が「雪が多く大変だったが新システムのおかげで順調に進んだ。雪の回廊を楽しんでほしい」とアピールした。
一般車両は4月1日から通行できる。