Free「ガリステごはん」2025年度版完成 田子の3店舗で29日から提供

関係者がガリステごはんを試食した発表会
関係者がガリステごはんを試食した発表会

田子町産ニンニクをふんだんに使った新・ご当地グルメ「田子ガーリックステーキごはん(ガリステごはん)」の2025年度版が完成し、24日に町中央公民館で発表会が開かれた。今回は町の景観や観光、まちづくりや産業に、過去・現在・未来の時間軸を掛け合わせてイメージを膨らませた創作前菜料理をそろえ、プロデューサーが「カコイチ(過去一番)」と絶賛する出来に仕上げた。物価高騰の中でも価格は1800円(税込み)に据え置き、29日から町内3店舗で提供する。

 ガリステごはんは、田子ニンニク料理推進協議会(佐藤剛大会長)が開発して16年にデビュー。創作前菜料理9種類は毎年度リニューアルし、「ニンニクのフルコース料理」として人気となっている。23日時点での累計販売食数は10万7194食。

 25年度版のレシピづくりには、町が加入する「日本で最も美しい村」連合で資格審査委員を務める、明治大政治経済学部の藤本穣彦准教授のゼミ生も協力。田子町を訪れ、自然やまちづくりの様子を体感した上でメニューのアイデアを出した。

 今回の創作前菜料理は、郷土料理「つつけ」の揚げ物を添えた紅白のニンニクポタージュや、ニンニク鶏ガラスープで煮込んだレンコンの挟み煮など。おいしいのはもちろん、食べながら田子町の信仰や産業、名所などを感じられる内容に仕上げた。

 プロデュースを担当したヒロ中田さんは、「ガリステごはんは全国の中でも、こだわりがずぬけている。田子を売りたいという郷土愛が強いためで、これからさらに目に見えて成長すると思う」と絶賛した。

 ゼミ生代表の平林伶奈さん(21)は「メニュー作りを通して町の素晴らしさを感じた。驚くほどおいしいし、ぜひまた田子町に来たい」と笑顔。佐藤会長は「町内の名所を訪ねながらガリステごはんを楽しみ、食べながら田子町の魅力を感じてほしい」と話した。

 提供店は勇鮨、御食事処なくい、町ガーリックセンター。

 
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