Free雪解け水、迫力満点 十和田・猿倉大滝

落差25メートルの直瀑が迫力の猿倉大滝=25日午前11時ごろ、十和田市
落差25メートルの直瀑が迫力の猿倉大滝=25日午前11時ごろ、十和田市

十和田市奥瀬の南八甲田山中にありながら滝までの登山道がないことから、あまり知られていない猿倉大滝。25日、八甲田山を横切る国道103号(冬季閉鎖中)の谷地ゲート付近から入山し、秘境を目指した。

 積雪は例年より多い。雪が軟らかく、テレマークスキーを使ってもずぶずぶと沈む。カモシカの足跡も雪面に深く刻まれている。ブナの二次林の中を進み、沢の両端が切り立ってくる標高800メートル付近に近づくと、断崖の下に猿倉大滝が見えてきた。

 断崖が鋭く落ち込んでいるため、落差25メートルといわれる直瀑(ちょくばく)は、上からのぞくことしかできない。雪解け水がごうごうと流れ落ちるさまは迫力満点。辺り一帯はまだ雪深いが、間もなく秘境にも春が訪れる。

 
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