Free感謝を胸に母校と別れ 十和田・高清水小で「出発式」

閉校する高清水小への感謝と旅立ちの思いを込めて、風船を飛ばす児童ら
閉校する高清水小への感謝と旅立ちの思いを込めて、風船を飛ばす児童ら

今までありがとう―。本年度で閉校する十和田市立高清水小(山本治校長)で26日、学びやからの「出発式」を開いた。全校児童19人と教職員らが感謝と旅立ちの思いを込めて風船を空に放ち、慣れ親しんだ母校との別れを惜しんだ。

 同校は1955年に藤坂小から独立開校。児童減少に伴い、4月から東小へ統合される。

 児童にとって最後の登校となったこの日。体育館で修了式を執り行った後、教職員の離任式も兼ね、全校児童と全教職員が車座となって学校生活の思い出を語り合った。

 その後、校庭に集まった児童が校歌を斉唱。保護者や近隣住民も交えて色とりどりの風船を大空に放ち、最後は大きな声で「さようなら」とあいさつした。

 6年の久保田一途さん(12)は「閉校はとても悲しいけど、高清水小で過ごした気持ちを忘れずにいたい」、5年の西向紗那さん(11)は「まだ実感が湧かない。高清水小ならではの行事はもう経験できないので、ずっと胸にとどめておきたい」とそれぞれ語り、帰路についた。

 
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