FreeCFでベッド47台 青森労災病院「善意、医療でお返しを」

CFで募った資金で納入した電動ベッド。寄せられた善意に対し、病院関係者も改めて謝意を示した=24日、青森労災病院
CFで募った資金で納入した電動ベッド。寄せられた善意に対し、病院関係者も改めて謝意を示した=24日、青森労災病院

八戸市の青森労災病院(玉澤直樹院長)が、昨年2、3月に取り組んだクラウドファンディング(CF)で集まった資金で購入した電動ベッド46台と整形外科用ベッド1台が、同病院に納入された。24日、玉澤院長ら病院関係者が取材に応じ「善意に対し、医療でお返ししたい」と改めて謝意を示した。

 同病院は、手動ベッド80床のうち、10床分の買い換えを目的に、青森県内の医療機関で初めてCFに挑戦。目標額(500万円)の5倍以上の2655万3千円(282件)が集まった。納入したベッドは今月中に順次入れ替えるという。

 電動ベッドはリクライニングや昇降をリモコン操作で行うことができ、患者の転倒リスクや介助者の負担軽減などにつながる。虻川美香子看護部長は「ベッド自体も軽くなり、病院内の移動もしやすくなる」と業務の効率化にも期待する。

 玉澤院長は、一連の取り組みについて「病院経営が厳しい中、設備を買い足そうとしても時間が掛かるのが現状。そんな中で予想を上回る協力をいただき、感謝しかない」とお礼を述べた。

 実務を担った伊神勲副院長も「地元の方々の温かい気持ちに支えられていると感じた。最高の医療でお返しをしていきたい」と力を込めた。

 
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