Free【Dash】全国に挑む 工大一高水泳部 ジュニアオリンピックカップ春季競技大会出場

工大一高水泳部
27~30日に東京都で開催される水泳の全国JOCジュニアオリンピックカップ春季競技大会に、八戸工大一高の5人が挑む。3年生にとっては高校最後の大会。選手たちは「自己ベスト更新し、悔いのない泳ぎをしたい」と闘志を燃やす。
青森県内の大会で常に上位を独占し、歴史も長い同校水泳部だが、全国大会では頂点が遠い。過去の国体やインターハイの最高成績は準優勝にとどまるという。
そんな中、期待がかかるのが2年の金澤岳踏(17)だ。今大会前に開かれる、日本選手権(20~23日・東京都)に、参加標準記録を突破して唯一出場を決めた。
金澤は国内トップクラスの選手が集う選手権に向けて「自分はエントリーリストの一番下。気負わずに楽しみたい」。世代トップを争うJOCには「全力を出して表彰台を狙う」と意気込みを新たにする。
一方、3年生は既に卒業式を終え、高校の名を背負うのはJOCが最後。女子400メートル個人メドレーの片野由菜(18)は「夏の大会で更新できなかった自己新を超えたい」とリベンジに燃える。
同じく高校ラストレースとなる佐々木瑞翔(18)は中学で全国の経験はなく、高校3年間で著しい成長を見せた選手の1人だ。
男子4人は400メートルメドレーリレーにも出場。佐々木は「皆で力を出し切り、良い思い出にしたい」と力を込める。
青森市浪岡からレベルアップを期して同校に進んだ、2年の雪田琉央(17)は背泳ぎでリレーの第1泳者を担う。「目標タイムを出して、次の(山下)龍乃伸さんにつなぎたい」。全国の舞台で「チーム工大一」の集大成を披露できるか。スタートの合図まではあとわずかだ。