Free勇壮な摺りで古里に春の目覚めを 南部地方えんぶり開幕
南部地方えんぶりが8日、南部町で開幕した。初日は一斉摺りが行われ、太夫たちが力強く烏帽子を揺らし、まだ雪深い古里に春の目覚めを促した。9日まで。
前年より1組少ない9組が参加。剣吉諏訪神社に舞いを奉納し、剣吉上町から南部芸能伝承館までを練り歩いた。同館前では、階上町の平内えんぶり組が、ゆったりとした「ながえんぶり」を披露。続いて登場した地元8組が、激しい動きの「どうさいえんぶり」の一斉摺りを行った。
小雪が時折舞う中、太夫たちは勇ましく烏帽子を振り、子どもたちが、えびす舞などかわいらしい祝福芸で花を添えた。八戸市から訪れた四戸幸子さん(64)は「名残惜しそうな雪が、えんぶりを引き立てているようだった」と話した。
最終日はチェリーセンターで午前11時と午後1時半、バーデパークで午後1時から、えんぶりが披露される。青森県南地方では、おいらせ町の百石えんぶりが15~17日、八戸市の八戸えんぶりが17~20日に行われる。