Free伊調さんが熱血指導 「かおりカップ」出場者対象、八戸でレスリング合同練習会

子どもに熱心に指導する伊調馨さん(手前左)=22日、八戸市武道館レスリング場
レスリング日本代表女子コーチで、五輪4連覇の伊調馨さん(40)=ALSOK=による合同練習会が22日、八戸市武道館レスリング場で開かれた。未就学児から小学4年生までの子どもたち約150人が、世界王者の技の数々を肌で感じた。
23日に同会場で行われる「かおりカップスーパーキッズレスリング選手権」の出場者が対象。地元のほか、北海道から千葉県までの計20クラブが参加した。
この日はランニングやマット運動、打ち込みなどを実施した。実戦形式のスパーリングで伊調さんが相手を始めると、対戦を希望する子が続出。伊調さんは軽く息を弾ませながら、未来のアスリートたちの挑戦に快く応じていた。
伊調さんと組み合った、秋田市立下新城小2年の佐藤希羽(きわ)さん(8)は「タックルで太ももではなく膝の後ろを持つように言われたので、あしたの試合も意識して頑張りたい」と笑顔。
十和田市立北園小3年の外山滉晴さん(9)は「タックル時の踏み込みが勉強になった。あしたはそれを生かして1位を取りたい」と意気込んでいた。
伊調さんは、練習会後の取材に「子どもたちはかわいいし純粋。向上心の塊で、自分自身も学ぶことがたくさんあった」と刺激を受けた様子。大会に向けて「日頃の練習の成果を出すことに集中してほしい。勝ち負けだけでなく、今後どうしていかなければならないかを話す機会にしてもらえれば」と呼び掛けていた。