Free外国籍では県内唯一、居合道初段に 南ア出身ベネットさん(七戸在住)

居合道初段に合格したジョシュア・フリップ・ゴードン・ベネットさん
居合道初段に合格したジョシュア・フリップ・ゴードン・ベネットさん

七戸町在住で、同町と東北町の外国語指導助手(ALT)を務める南アフリカ出身のジョシュア・フリップ・ゴードン・ベネットさん(30)が、昨年11月下旬に行われた青森県剣道連盟の居合道段位審査会で初段に合格した。八戸市武道館を拠点に稽古に取り組み、今年で3年目。市剣道協会居合道部によると、県内唯一の外国籍有段者だ。ベネットさんは「(審査会は)とても楽しかったが、超緊張した」と笑顔を見せた。

 英国で暮らしていた6歳のころ、博物館の展示で侍や日本の歴史、文化に出会い関心を抱いた。2022年にALTに就き、両町の中学校で教育活動に当たっている。

 市剣道協会居合道部の角田正美代表(61)が東北中校長だった縁で、居合道を習い始めた。ベネットさんは真剣に居合道に向き合い、見事初段の免状を手にした。

 「居合道は自分にとって強いチャレンジ。日本語もたくさん学んだ」と充実感をにじませる。コミュニケーションで戸惑う場面もあったが、これまで指導に当たってくれた角田代表に対して「日本で一番すばらしい、とても優しい先生」と感謝を語った。

 今年8月でALTの任期を終えるため日本を離れるが、海外でも居合道を続ける予定だ。角田代表は「日本を離れるのはさびしいが、帰国先でも居合道をぜひ続けてほしい」と話した。

 
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