FreeDV被害者情報、一部黒塗りせず 八戸市が誤送付
八戸市は18日、戸籍(戸籍全部事項証明書)の取り扱いで、ドメスティックバイオレンス(DV)被害などで支援措置を受ける対象者について、情報の一部をマスキング(黒塗り)せず請求者側へ誤送付する事案があったと発表した。市が今年1月下旬、対象者から連絡を受けて判明した。
市議会民生環境協議会で市側が報告した。市によると、1月上旬、県外に住む支援対象者から戸籍の黒塗りの申し入れを受け、戸籍検索システムに発行抑止措置を設定。本来は戸籍に関する届け出の受理地など、対象者の所在地が推定される情報を黒塗りするはずだった。
同月中旬、請求者の弁護士から郵送請求があり、市で受理。市職員が発行抑止のメッセージを見逃し、自治体名2カ所を黒塗りせず戸籍の写しを交付した。現時点では、黒塗りしなかったことに伴う、対象者へのトラブルはないという。
市民課は再発防止について「発行抑止メッセージが表示された場合、窓口グループのみならず戸籍グループも再確認し、適切な対応を徹底する」としている。