Freeカードゲームで災害時の行動学ぶ 東北中生

「防災アクションカードゲーム」を体験する生徒ら
東北町立東北中(小沼尚校長)で13日、防災学習会が行われた。2年生65人が講演やカードゲームを通じ、平時から地域とつながることの大切さや災害時の行動について楽しく学んだ。
災害への対応を学習し、「地域共生社会」について考えてもらおうと、昨年度から同校と町社会福祉協議会が共同で実施する。
講演では、NPO法人青森県防災士会上北支部の芋田廣治支部長が、これまで日本で発生した地震や地域で起こった災害について解説。備蓄や家具の固定のほか、日頃から地域活動に参加するなど、災害時に被害を少なくする減災の意識を持って―と呼びかけた。
その後、生徒に町民生委員を交えて5~6人のグループとなり、災害時の行動を考える「減災アクションカードゲーム」を体験。防災士の資格を持つ社協の向井光貴主査が「休み時間に体育館で地震が起こった。どうする?」などと問いかけ、生徒らが「逃げる」「頭を守る」といった27種類の図柄の中から1枚を選択。その理由をそれぞれが発表し合った。
「イオンモール下田で大きな地震が起こったら」との問いには、生徒から「『窓から離れる』カードを選んだ。ショーケースなどガラスが多いから」「スマホが書いてあるカードを選んだ。情報収集をして、家族に連絡を取りたい」といった意見が出ていた。
向井主査は「災害時に限らず、日頃から人に質問したり、自分が何をすべきかを考え、思いを言語化することを心がけて」と呼びかけた。