階上町の小舟渡海岸で１５日、恒例のフノリ採り体験が行われた。冷たい潮風が吹く中、町内外から参加した３４人が海の恵みを籠いっぱいに採った。

　町や地元漁協などでつくる町水産振興協議会が主催。地域の海に親しみ、水産業への関心を高めてもらおうと実施している。

　参加者は足元に注意しながら岩場へ移動。漁師らから助言をもらい、手際よくフノリを採取した。

　採った分は洗浄して持ち帰ったほか、参加者全員にフノリドーナツをプレゼント。希望者にはフノリを使った特製フノリ弁当が配られた。

　町立赤保内小３年の佐々木あかねさん（９）は「岩場は滑りやすくて大変だったけど、フノリを採る感触が楽しかった。みそ汁に入れて食べるのが楽しみ」と笑顔で話した。