Free若者目線の地域情報発信 八戸・こまちラボのHP公開 中高生が取材、記事に

子どものための八戸市の情報発信サイト作りに取り組んできた「市こどもまちなかIT部」(愛称・こまちラボ)のホームページが8日、完成し、公開された。市の教育や伝説、商業施設など、部員が興味を基に取材・執筆した記事18本を掲載。子どもから市に意見や提案を届ける交流フォームや、市から子どもたちに知ってほしいことを集めたページも設けている。
若者や女性が魅力を感じるまちづくりを目指して2022年に市が設置した「市まちの魅力創生ネットワーク会議」の提言を受け、本年度スタートした産学官連携のプロジェクト。若者目線からの情報発信に加え、取材を通じて地域への理解や愛着を深めてもらう狙いもある。
公募で集まった中学1年~高校2年までの12人が部員となり、同市番町の「ばんらぼ」を拠点に、昨年9月から月2回程度、活動してきた。八戸工業大の学生5人がサポートし、市内のIT企業「アイティコワーク」とデーリー東北新聞社が運営を担った。

同日はばんらぼで完成発表会が開かれ、熊谷雄一市長と齋藤信哉教育長も出席。部員を代表して3人が手がけた記事をそれぞれ紹介し、「これからも疑問を自分で調べていくことを大切にしていきたい」などと感想を話していた。
部長の吉田愛さん(17)=青森県立八戸北高2年=は、市の教育を考える記事を掲載した。取材に、「興味があることを知り、大人と一緒に活動する貴重な経験ができた。学校生活との両立が大変な時期もあったが、責任感を持って頑張ることができた」と、達成感を口にしていた。
25年度も活動を継続する予定だといい、今後もコンテンツが増えていく予定だ。