Free【震災14年】来場者の命守りたい 館鼻朝市出店者が避難訓練

避難訓練で朝市会場の館鼻岸壁から歩く参加者
八戸市の館鼻岸壁朝市を主催する湊日曜朝市会(岩織好信理事長)は11日、出店者約60人による避難訓練を実施した。国内最大規模の朝市の16日開幕を前に、出店者約60人が参加。有事の際に自らや来場者の命を守るため、高台への避難を通して経路などを確認した。
東日本大震災では中型イカ釣り船4隻が打ち上げられるなど甚大な被害を受けた館鼻岸壁周辺。訓練は訪れる大勢の来場者や出店者の安全確保に向けて毎年実施している。
この日、参加者は、岸壁で清掃活動を行い、海に向かって午後2時46分に合わせて黙とうをささげた。
津波警報が発令されたとの想定で、来場者への声かけを促すアナウンスの後、参加者はそれぞれの出店場所から近くの指定避難所を目指し避難。館鼻公園までの班と、湊公民館に向かう班に分れ、実際の避難経路や誘導の手順を確認した。
朝市で串もちを販売する佐々木和子さん(71)=同市=は「大人数が来る朝市なので声をかけてお客さんを無事に避難させたい。忘れないように訓練は続けなければ」と話した。