Free名将、大学野球へ 八工大新監督に山下繁昌氏 工大一高や名農高で指揮

八工大硬式野球部の1部リーグ昇格に向けての意気込みを語る山下繁昌新監督=6日、八工大
八工大硬式野球部の1部リーグ昇格に向けての意気込みを語る山下繁昌新監督=6日、八工大

八戸工業大は6日、同校硬式野球部の新監督に、かつて八戸工大一高を甲子園に春夏通算5度導いた山下繁昌氏(70)が1日付で就任したと発表した。同部初の専任監督となる。北東北大学野球2部リーグに現在所属する同部は1部昇格を目指しており、山下監督は「部員と目標を一つにして戦っていきたい。(大学野球に)熱い思いを持って臨む」と力を込めた。

 山下氏は1978年から2008年まで工大一高の監督を務め、87年春のセンバツでは8強入り。08年以降は総監督となり、定年退職に合わせて15年に退任した。その後、20年に県立名久井農業高のコーチとして指導者に復帰。21年からは監督を務めたが、昨夏で高校野球から“卒業”した。

 一方、八工大の硬式野球部では、これまで教職員が監督を兼務していたため、仕事の都合などもあり、部員の練習は学生が中心とならざるを得なかったという。技術的な助言や対外試合での采配を行う専任監督がかねて求められていた中、経験豊富で同大との縁もある山下氏に白羽の矢が立った。

 6日に同大で記者会見した山下氏は「今まで小中高と指導をしてきたが、最後に大学で指導できることに前向きになった。再び野球をやりたいと思えた」とオファーを受けた経緯を振り返った。

 既に2日から練習に参加。「体力づくりなど、自分たちで研究し、しっかりと取り組んでいる」と選手を評価した上で、「1部昇格に向けて、選手の能力とともに意気込みも引き上げていきたい」と意欲を示した。

 
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