Free日本酒 輸出拡大へ期待 青森県、韓国バイヤー招き商談会

駒井伸介常務(右)の案内で酒蔵を見学する日本酒バイヤーら=3日、八戸市
駒井伸介常務(右)の案内で酒蔵を見学する日本酒バイヤーら=3日、八戸市

青森県は3日、県内酒造会社の輸出拡大を目指し、各酒蔵で韓国の日本酒バイヤーら3人を招いた商談会を開いた。八戸市の八戸酒造では酒蔵見学や意見交換を行い、バイヤーは輸入拡大に前向きな考えを示した。

 招いたのは、主に東北地方の地酒を輸入しているソウルの「サカヤコリア」のシン・ヨンチョル社長と、ソウルと済州(チェジュ)島の日本食料理店オーナー2人。4日までに八戸酒造と十和田市の鳩正宗、鯵ケ沢町の尾崎酒造を訪問する。

 サカヤコリアは2017年ごろから八戸酒造の定番・季節商品13種類を輸入している。八戸酒造では、一行が駒井伸介常務の案内で酒蔵を見学。韓国で取り扱っていない商品などを試飲後、駒井秀介専務がシン社長と個別に商談を行った。

 八戸酒造は現在、26カ国に商品を輸出。日本酒造組合中央会が発表した23年度の日本酒輸出実績によると、韓国は金額で4位、数量では3位になっており、駒井専務は「今後の輸出増に期待している国だ」と話す。

 シン社長は、新たにスパークリング酒や貴醸酒などの輸入を検討したいとし、「八戸酒造の酒は高級ブランドとして認識されている。若い人に受けており、将来にかけてのニーズも期待できる」と話していた。

 
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