Free留目さん夫妻(南部町)最高賞 サクランボ加温栽培確立 全国果樹技術・経営コン

宮下宗一郎知事(手前左)に受賞を報告する留目秀樹さん(奥右)と佐智子さん=27日、青森県庁
南部町でサクランボなどを生産する留目秀樹さん、佐智子さん夫妻が、全国農協中央会などが主催する2024年度全国果樹技術・経営コンクールで、最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。青森県内7例目で、県南地方では初めて。
コンクールは、果樹農業で先進的な生産技術や効率的な経営に取り組む個人や団体を表彰する。今回で26回目。
留目さん夫妻は、県内初のサクランボの加温栽培を確立し、県独自品種「ジュノハート」などを生産する。リンゴでも新技術を導入し、省力化を推進。全国での技術指導や研修生の受け入れなど、後進育成にも力を注ぐ。
経営面では宅配やインターネットで販路を拡大するほか、パッケージにこだわった高級百貨店向けのギフト商品などで収益性アップを図る。
27日は県庁で宮下宗一郎知事に受賞を報告した。留目さん夫妻は取材に対し、「地域の人に喜んでもらえるよう、おいしい果物を作り続け、若手農家にも複合的な栽培技術を伝えたい」と話した。