Free【青森県予算案】ハンター確保へ猟銃購入費補助 クマ対策

青森県内の市街地でクマとの遭遇や目撃が相次ぐ中、県は捕獲や駆除を担うハンターの確保・育成に本格的に乗り出す。猟銃の購入費を最大10万円補助するほか、免許取得の試験前後の講習会費用も支援する。県の新年度当初予算案に関連経費3100万円を計上した。

 県内の狩猟免許所持者は1981年度に7283人いたが、2023年度は1888人に減少。この間、ハンターの高齢化も進み、現在、60歳以上は半数に達するなど担い手不足は深刻だ。

 減少の一因は金銭面の負担の重さ。猟銃は一般的に20万~30万円と高額のため、新たな狩猟免許取得者に対して猟銃購入費の2分の1、最大10万円を補助する。当初予算では100人分を確保した。

 免許試験の事前講習会(8520円)や、取得後に県警が行う猟銃の取り扱い講習会(6900円)の受講料も全額県が受け持つ。

 猟銃購入費や受講料への支援は全国的に珍しく、隣県の秋田県は24年度から実施している。

 
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