Free【みちのく生き物観察記】コゲラ
![ガラ類やエナガなどの混群の中に混じり枯れ木をつつくコゲラ=1月、久慈市侍浜](https://image.daily-tohoku.news/nepcell/jisya/img/PCNTS2025020300881_MediaImage.jpg)
ガラ類やエナガなどの混群の中に混じり枯れ木をつつくコゲラ=1月、久慈市侍浜
コゲラは日本に生息するキツツキのなかでも一番小さく、スズメほどの大きさ。頭から背は黒褐色で背と翼に白色の横斑がある。雄の頭の後部両側には赤い斑点があるというが、ほとんど見えない。
留鳥として低山や山麓に住み、秋冬には平地の林や市街地の街路樹などでも見かけることがある。特に冬季はシジュウカラやヤマガラ、エナガなどの混群のなかに混じって活動していることが多い。体は小さいがキツツキなので枯れた木や枝をくちばしでつついて昆虫を探し、ほかに木の実などを食べる。また枯れ木に穴を掘り営巣する。
木やつるなどの間を素早く動き回るが、葉が落ちた冬季は探しやすく、木の幹をつつくかすかな音をたよりに観察できる。