Freeまちの課題や困りごと「入れてけろ」 三戸高クリエイティ部、クラフト目安箱制作
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クラフト目安箱「入れてけろ」を制作した三戸高クリエイティ部
三戸町の諸課題を考えて解決策を実行する青森県立三戸高(直町年行校長)クリエイティ部の生徒は、町民から困りごとを投書してもらうクラフト目安箱「入れてけろ」8種類を制作した。さい銭箱やガチャポン、リンゴの木などをモチーフにしたユニークな作品ぞろい。部員は町民に対して、「楽しみながら明るく前向きに投書してほしい」と呼びかけている。
クリエイティ部はこれまで、情報発信という地域課題を解決するため、CM動画や商品パッケージを制作。特色ある活動が認められ、本年度の全国高校総合文化祭郷土研究部門の「公共・政策」分野で最優秀賞に選ばれている。
「入れてけろ」は、町民から意見を集めて課題を改めて洗い出すため、部員12人が昨年11月から制作に取り組んできた。
紙に意見を書き込み、折り込んで結んだ上でさい銭のように入れる「願掛け箱」、カプセルに入れて転がして入れる「ころポン!」、リンゴの実や葉として張り付けてたわわに実らせる「りんごの木」など、楽しく投書できる8作品が完成した。
30日は、部員10人が出席して町役場でお披露目会が開かれた。部員の説明を聞いた直町校長は「昭和世代の人間には思いもつかないアイデア」と称賛。沼沢修二町長は「『聞いてけろ』の思いをしっかり受け止めて行政サービスに反映したいので、たくさん意見を集めてほしい」と激励した。
「入れてけろ」は、町内の公共施設や店舗に設置される予定。
町役場1階に設置された「ころポン!」を制作した2年の大平珠来(みくる)さんと小川真由さんは、「小中学生にガチャガチャを楽しみながら意見を出してほしい」「明るく前向きな意見が集まればうれしい」などと話した。