Free水ごりで心身清め、疫病退散を祈願 熊野神社で「大寒禊」/久慈
![寒さの中、長内川に入って水垢離する若者ら=2日午前10時20分ごろ、久慈市山根町](https://image.daily-tohoku.news/nepcell/jisya/img/PCNTS2025020200803_MediaImage.jpg)
寒さの中、長内川に入って水垢離する若者ら=2日午前10時20分ごろ、久慈市山根町
久慈市山根町の熊野神社(三上貴敬宮司)で2日、「大寒禊(みそぎ)」が行われた。白い鉢巻きや装束などを身に付けた地元の若者らが厳しい冷え込みの中、近くの長内川に入り、水ごりで心身を清めた。
同神社が2月第1日曜に開いてきた「祈年祭」に合わせ、コロナ禍の2022年から疫病退散を願って始めた儀式。3年目の今回は市内の空手道場に通う児童を含め約30人が参加した。
参加者は全員で大声を発し、船をこぐように体を動かすなどして「鳥船」「雄健(おたけび)」「雄詰(おころび)」「気吹(いぶき)」などの所作を済ませた後に入水。住民らが見守る中、何度もおけで川の水をすくってかぶり、けがれを落とした。川には住民らが罪や災厄などを託した紙「人形(ひとがた)」も流し、次の一年へ気持ちを改めた。
唯一の女性参加者だった市地域おこし協力隊の米澤友紀さん(36)は「平和な世界を願って心身を清めた。2年前に参加した時は風が強く、雪も降っていたので、寒くても穏やかだった今年の方が“楽”」と笑っていた。