Free高齢者の生活を疑似体験、介護の大切さ学ぶ 八学短大、轟木小で出前授業
八戸学院大短期大学部介護福祉学科(柏葉英美学科長)は31日、八戸市立轟木小で介護・福祉に関する出前授業を行った。5、6年生の児童13人が、車いす体験や高齢者疑似体験を通じて、高齢者介護の大切さを学ぶとともに、介護福祉士の仕事への理解を深めた。
上十三、三八地区の小中高校を対象に、福祉や介護について出前授業を行う同大の「三八プラットホーム事業」の一環。市内の小学校での開催は初めて。
この日は、柏葉学科長と同学科の岩舘亜沙美講師、鈴木絵美講師、2年生6人が同小を訪れた。前半は介護福祉士役の児童が、高齢者役の児童が乗った車いすを押して体育館内を移動。パイプ机で仕切られた曲がりくねった道や、段差を再現したマットを乗り越えたりして、車いすの扱いの難しさを学んだ。
後半は、レンズを着色して白内障と視野狭窄(きょうさく)を再現したゴーグルをかけた上で、四肢に重り、両手に軍手をそれぞれ装着し、加齢による筋力の低下を体感。高齢者になり切った状態で、階段の上り下りやペットボトルのふたの開閉、かるた遊びにチャレンジし、高齢者が日常生活を送る上での困難や、周囲のサポートの重要性を学んだ。
6年の濱亮我さん(11)は、「軍手で滑って、うまくふたを開けられなかった。祖母が市内に住んでいるので、積極的にサポートしてあげたい」と積極的。同学科2年の齋藤朱美さん(39)は、「高齢者が日常生活のどんな場面で困っているか、しっかりと相談に乗り、必要な支援をしてあげて」と話していた。