Free日計周辺のクマ、1日も目撃 北稜中前にも出没、警戒続く/八戸

小走りで道路を横断するクマ=1日午後2時半ごろ、八戸市河原木八太郎山(車内からガラス越しに本紙記者撮影)

1月31日にクマの目撃が相次いだ八戸市日計地区周辺で、1日もクマの目撃が続いた。市立北稜中の正門前を歩いていたほか、市立根岸小近くの住宅街にも出没。周辺は住宅や学校が集まる地域だけに、関係者はクマの被害が出ないよう警戒を強めている。

 市農林畜産課によると、1日午後0時5分ごろ、河原木八太郎山の北稜中正門前を歩いているクマ1頭を住民が目撃。同2時35分ごろ、日計5丁目の根岸小南側にいるクマをパトロール中の警察官が見つけた。同2時55分ごろには日計2丁目で住民が目撃した。同5時55分ごろには河原木小田で目撃情報があった。

 午前7時25分ごろには同市河原木見立山の南部山健康運動公園付近でドライバーがクマのような黒い動物を目撃した。ただ他の目撃場所から離れており、同一の個体かは分からないという。

冬場にもかかわらず目撃が続いたクマ。北稜中は正門前で目撃されたことを受け、校内で活動していた男子バレー部員を保護者に引き渡す措置を取り、下校させた。

 対応に当たった梅村光江校長は「クマが早く山に帰るか、確保されればいいのだが…。人に危害を加える事態が起きないことを願いたい」と胸中を語った。

 目撃情報があった地域では八戸署のパトカーや市の広報車がパトロールを実施。青森県猟友会八戸支部のメンバーが現地を確認したが、住宅街のため発砲が難しく、わなの設置が可能か市と検討しているという。

 
お気に入り登録