Free冬のアウトドア体験、好感触 外国人対象にモニターツアー/久慈・山形町

青天の下、スノーシューを着用して冬のシラカバ林を歩く参加者=23日、久慈市山形町
久慈市の山形村短角牛活性化推進協議会(中屋敷稔会長)は22、23日、同市山形町などで国内在住の外国人対象のモニターツアーを実施した。昨年10月に続いて2度目で、今回は短角牛をはじめ地域の食に加え、冬のアウトドア体験もメニューに盛り込み、シラカバ林でのトレッキングなどが好評。同協議会は参加者アンケートの結果を踏まえ、旅行代理店などと連携して訪日外国人に選ばれるツアーの造成につなげる方針だ。
市が採択を受けた、観光庁のガストロノミーツーリズム事業の一環で、地域の名物を生かした訪日外国人の誘客策を探るのが狙い。首都圏に住む米国、インド、フランスなどの出身者12人が1泊2日の日程で参加した。
ツアーでは、参加者が屋外でのバーベキューや市内で開催中のフェアなどで短角牛料理を堪能。平庭高原スキー場で冬季スポーツを楽しんだり、シラカバ林を通る冬季閉鎖中の県道をスノーシューでトレッキングしたりした。
参加者は「トレッキングでの景色がすてきだった」「時間が足りなかった。3日くらいかけてゆっくり楽しみたい内容」などと感想を挙げた。一方、課題として、日本食だけだった宿泊施設の朝食について「外国人向けに、洋食との選択制にしてみてはどうか」と提案する人もいた。