Free平和と復興願い白蛇の絵 階上さん、白髭神社(八戸)に奉納
八戸市市川町の白髭神社に8日、地元で日本画に用いる絵の具・顔彩を使った絵画を習う階上友子さん(68)が今年の干支(えと)「巳(み)」にちなんだ白蛇の絵を奉納した。昨年の辰(たつ)年に合わせた竜の絵に続き、奉納は2回目。脱皮を繰り返して成長する蛇が復活と再生の象徴とされることに重ねて、階上さんは「世界が平和になり、被災地の復興が進んでほしい思いがある。みなさんの幸福と豊かな暮らしへの願いを込めた」と語った。
階上さんは神社近くの多賀小学校で読み聞かせのボランティアに取り組んでいる。2023年、小学校の夏休み期間中に同神社でお話し会を3日間開催した縁で、絵の奉納を思い立った。
今年は「乙巳(きのとみ)」で、草木を意味する「乙」から縁起の良い松の木を描き、枝に登る白蛇を表現した。絵は縦約60センチ、横約90センチで約3カ月かけて制作した。昨年12月25日から社殿内に掲げられている。
8日は、どんと祭と共に絵の奉納の儀が執り行われた。総代の和泉俊雄(78)は奉納に感謝を述べ、「十二支がそろうまで続けてもらいたい」と語った。