Freeほぼ横ばい「良いスタート」 青森県家畜市場で子牛初競り
七戸町の青森県家畜市場で10日、2025年の子牛の初競りが行われた。黒毛和種全体の平均価格は、前年比1万2786円安となる53万7068円。前回比では1万89円安で、ほぼ横ばいの取引となった。市場関係者は「もっと下がると思っていたので、良いスタート。買受人には相当頑張ってもらった」とほっとした表情を見せた。
初競りでは黒毛和種の去勢と雌計481頭が取引され、平均価格は去勢59万6376円、雌44万9327円。最高価格は去勢100万6500円、雌79万9700円だった。
市場関係者によると、円安などの影響で飼育経費が増大し、買い付けコストの抑制傾向が継続。取引は昨年12月にやや回復したが、今後も小康状態が続くとみられるという。
県畜産連合会の山内正孝会長は「餌代の高騰や需要の落ち込みで、生産者にとって厳しい状況が続いている。平均的にもう少し価格が上がってくれれば」と願いを込めた。