FreeP3C哨戒機が今年初訓練 天候不良で陸上滑走 海自八戸
海上自衛隊第2航空群(赤岩英明群司令)は7日、八戸航空基地でP3C哨戒機による今年の初訓練を行った。赤岩群司令は整列した約250人の隊員を前に年頭の訓示に立ち、安全保障環境の厳しさを強調。「隊員一人一人の士気および能力の向上なくして、強固な抑止力の向上は実現できない」と呼びかけた。
訓示の中で、赤岩群司令は1954年に1マイル(約1・6キロ)走で英国の陸上選手が史上初めて4分を切り、他のランナーに影響を与えたロジャー・バニスター効果を例に挙げ、「1年の間にはさまざまなことが生起するだろうが、目標を設定し、自分が持つ可能性を信じることができれば、どのような困難な任務でも達成できる」と述べた。
天候不良により、当初予定した飛行訓練は陸上滑走に切り替えて実施。3機のP3Cに計31人が搭乗して滑走路を移動し、安全意識や士気の高揚を図った。