Free【Dash】ソフトテニス女子・東北高 天間麗奈(東北町出身) 国内2冠達成 しなやかさ武器のニューヒロイン

天間麗奈

高校2年生でソフトテニス女子の国内2冠を達成―。11月に東京都で開催されたダブルスの頂点決める皇后賜杯全日本選手権で、東北高(仙台市)の天間麗奈(17)=東北町出身=が優勝した。5月の全日本シングルス選手権(福島県)に続く栄冠で、天間は「(皇后賜杯は)ペアを組んだ先輩に助けてもらいながら、自分らしくプレーできた」と顔をほころばせる。

 父雅則さんが地元のクラブチームで指導していたことから、3歳でコートに立ち、5歳で本格的に競技を開始。みるみる力を付け、「『自分で考える力』を身に付けたかった」と、姉の美嘉さん(日体大2年)と同じ強豪・東北高の門をたたいた。

 持ち味は「柔らかく、ボールの出どころが分かりづらい」(中津川澄男総監督)フォーム。力みがなく腕全体をしならせながら振り抜くため、対戦相手は打つ間際までコースを絞れない。

 「粘り強くつなげて、走って拾えるのが強み」と天間。実力者が集う同校で成長を実感する日々を送る。

 11月の天皇賜杯は、共に日本代表に選出された宮前希帆(関学大)と組み、初タッグながら頂点に立った。準決勝は美嘉さんとの姉妹対決も制した。

 一方、初の国際舞台となった9月の韓国での世界選手権は、2戦目で地元韓国の選手に敗れ、ベスト16で姿を消した。「パワーも、全部端に打ってくるコントロールもすごかった。悔しかった」。世界のレベルの高さに唇をかんだ。

 国内でもシニアの主要タイトルを総なめしたとはいえ、敵なしというわけではない。「全日本(選手権)だけでなく、インターハイなどでも常に優勝を目指したい」。高校最後の年となる2025年、ソフトテニス界の新たなヒロインはさらなる成長を誓う。

 【てんま・れな】 2007年9月生まれ。東北町出身。町立東北小─東北中─東北高(仙台市)2年。159センチ。

 
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