Free【Dash】女子サッカー・八学光星高主将・DF 白石優萌 全国の舞台で雪辱に燃える
今季、全国9地域代表制から都道府県代表制へ移行した全日本高校女子サッカー選手権に、八学光星が初出場する。3年生にとって高校最後の大会。主将のDF白石優萌は「卒業を機に競技をやめる選手もいる。皆が悔いなく『やり切った』と思える大会にしたい」と闘志を燃やす。
兄の影響でボールを蹴り始め、トリアス七戸SCで男子に混じって技を磨いた。中学は五戸スポーツクラブで女子のみの競技に打ち込んだ。
「勉強を頑張りながら、サッカーもやりたいという気持ちが強かった」と白石。高校は県高校総体で敵なしの八学光星を選び、特進コースで文武両道に励む。
「得点が取れればうれしいし、点を奪われれば面白くない」。守備の要となるセンターバックやボランチを任される存在ながら、攻撃的な野心も併せ持つ。
昨季から東北1部リーグに参戦。今季は常磐木学園や聖和学園(以上仙台市)などの強豪に黒星を重ね、「負け続ける一年は憂鬱だった」と振り返る。
だからこそ勝利を渇望する。初戦は沖縄県の合同チームに決まった。「勝てない相手ではない。分析し、準備し、やれることを全部やって1勝したい」。集大成となる全日本選手権で死力を尽くす覚悟だ。
【しろいし・ゆめ】 2006年11月生まれ。七戸町出身。町立七戸小─七戸中─八学光星高3年。好きなサッカー選手は、J1川崎で背番号10をまとうMF大島僚太。163センチ。DF。右利き。