Free石器や石製品、幅広く紹介 八戸・是川縄文館で冬季企画展
八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館(中村行宏館長)の冬季企画展、「縄文・かたちの美―是川遺跡の石器・石製品―」が14日、始まった。是川遺跡で発見された実用品や装飾品など170点が並び、来場者が縄文時代の文化や社会への理解を深めている。来年3月23日まで。
会場では、調理などの際に使用された実用的な「石器」と、装身具・祈りの道具とされる「石製品」を幅広く紹介。狩猟や漁労の際に使われたとみられる矢尻ややりなどが展示されている。人の形をした岩偶(がんぐう)は、土偶と同じく女性を表現しており、安産や豊かな実りを祈るために用いられたと考えられる。
同館学芸員の佐藤ちひろさんは、「今回はこれまで注目されてこなかった石器に焦点を当てた。何のために、どう使われていたのかを想像しながら見てほしい」と話した。
時間は午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)。観覧料は一般250円。原則月曜日と年末年始は休館。