Free「ちきゅう」の研究成果や船内の様子を質問 マリエントたんけんク、乗船者と交流
地球深部探査船「ちきゅう」に乗船中の研究者やスタッフと交流する中継イベントが8日、八戸市水産科学館マリエントで行われた。同館を拠点に活動するマリエント「ちきゅう」たんけんクラブの子どもたちや保護者ら約60人が参加し、研究成果や船内の様子について積極的に質問した。
同船は9~12月にかけて、宮城県沖500キロにある東日本大震災の震源地で地層試料(コア)の採取と解析を行う国際深海科学掘削プロジェクトを実施している。この日の中継イベントには仙台市科学館、大阪科学技術館(大阪市)も参加した。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)のスタッフが船内のライブ映像を見せながら、掘削機材や解析装置などの設備を紹介。子どもたちは特別公開の映像に見入った後、乗船している研究者2人へ順番に質問した。
同クラブからは「コアに化石やペットボトルは入っていますか」「どうしたら『ちきゅう』の研究者になれますか」といった疑問のほか、同船による研究成果を踏まえ「3・11震源地と南海トラフの地層との共通点は」などの専門的な問いも寄せられた。研究者側も「鋭い質問ですね」と舌を巻きながら、分かりやすく解説していた。